ある馬の物語

スペシャル

対談vol.1 林宏和×荒木真有美×脇田康弘

まさかの??

3人:どうもどうも。

脇田康弘

脇田:テーマは……

林:馬好き?

荒木:大好き!

林:なんで好き?

荒木:かわいいのと、あと、うちのお父さんが競馬が大好きで。

脇田:じゃ、実際みることも結構あった?

荒木:わたし子供の頃にすっごい大きい公園にいつも行ってた記憶があって

脇田:まさかの??

荒木:まさかの中山!!

3人:あははは(笑)

林:うちもそう!

脇田:えっ!!

林:親父が競馬が好きで、俺を連れてさ、
母親には「動物園いってくる」って言って、
どこまで行くのかなーって来てみたら府中で、

荒木:あははは(笑)

林宏和

林:家帰ってから母親に「どうだった?」って聞かれて
「あのね、おうまさんいた!」て答えたら「他は?」「おうまさんだけ」

荒木:動物園おうまさんだけ(笑)

林:そう、俺の中の動物園は馬しかいないっていう。

荒木:うんうん(笑)

脇田:同じなんだね。すごいな。広い公園だなー(笑)

荒木:そう!すごく広くて芝生があって、食べ物とかも売ってて、うち家族みんなで行ってたからピクニックみたいな感じで 小さい頃のアルバムも中山競馬場の写真が沢山あって。

脇田:ちょっと悲しいような(笑)でも馬がとても身近だったんだね。俺の生活の中にはないなぁ。

林:競馬ってギャンブルでいいイメージないかもしれないけど、本当に馬が好きで来てる人も多いよね。 昔と違って今は家族で来る人も多いし。アミューズメントパークだよね。

脇田:昔は昼間からワンカップとかのイメージ。

荒木:あとあれ!・・・モツ煮!かき氷のカップみたいなのに入ってる(笑)

林:嫌いじゃない(笑)

脇田:二人は普段の生活の中で馬を見る機会が多かったんだね。
見てきれいだなーとか、近づいたら大きいなぁとかはあるけど、
その時、馬は何を考えてたかとかは考えないよね。

でも馬って勝手に優しいイメージとか持ってない?

荒木真有美

荒木:うん。目もかわいいし。

林:でも競馬場で会う馬はやっぱり走る事が人生で。走るために生まれて、走るために体を作られた馬だから全然違うよ。 目の色が。

脇田:そうなの?

林:うん。乗馬クラブの馬と競馬の馬は筋肉の付き方も全然違う。目の色も。気性とか。

荒木:闘うか闘わないかで変わるんだね。

林:今回馬の役を初めてやる事になって、馬の気持ちってなんだろうって。
でも基本的に動物も欲って人間と一緒だと思うんだよね。
食べたい時は食べたいし、寝たいときは寝たいし。好きな子と一緒にいたいとか。
でも人間がいるから色々我慢してるんだよね。
で、馬が我慢して辛いことってなんだろうって考えたんだけど
馬って「走りたいのに走れない」っていうのが一番つらいんじゃないかなって思った。

荒木:走れない馬かぁ。つらいね。

林:走るのも本能だもんね。 魚が泳げないのと一緒だもんね。

脇田:泳げない魚。

荒木:いやぁ…ツラい… 魚の気持ちにもなっちゃっいましたね(笑)

林:動物が主人公のお芝居ってそんなにないよね。

荒木:ないね。

脇田:馬が主人公のお話もそんなにないよね。

脇田康弘

林:馬って人間と密接してるというのがまた色々考えさせられるよね。

脇田:深いね。深い!まずいな。深い。

荒木:わたしなんてずっと馬だし。

脇田:荒木さん歌って踊る馬だからね。

荒木:今回の舞台、馬群はキーポイントになりますね。

林:ほんと。すごい迫力で!あれはキーポイントだね。 そして荒木さんは今回馬群のリーダーですからね。

荒木:そうさせて頂いてますけど大丈夫ですかね(笑)

脇田:こんなこと言ってますけど自分で「名馬です」って自己紹介してましたからね。

林:なかなか自分で名馬ですって言わないよね。

荒木:自分を追い詰めたっていう(笑)

篠崎芽美さん(珍しいキノコ舞踏団)振付の馬群のダンスについて

林:荒木さんは、ダンス経験者だけど、そんな荒木さんも今回の篠崎芽美さん の振付は難しいですか?

荒木:難しい!あ、でも、おもしろ難しい!

荒木真有美

脇田:おもしろむずかしい(笑)

林:新しいなそれ(笑)

荒木:私は今までクラッシックバレエとかジャズをやっていたんだけど それって決められてる動きなんだよね、ポーズとか。。枠の中で。

脇田:踊りのスタイルとしてあるってことだね。

荒木:そう。でも芽美さんの場合は体から出る動きっていうか…

林:それこそ本能!

荒木:本能!

脇田:キター!

荒木:芽美さんのもジャンルでいうとコンテンポラリーになるんですけど、コンテンポラリーダンスってかなり幅が広いんですよ。

林:コンテンポラリーダンスって名前は聞いたことあるけど、どんなダンスなの?

脇田康弘

脇田:現代舞踊。カテゴリー分けしにくいんだけど。新しく派生したところをそこに分けてるからすごい広いんだよね。

林:でもこのお話は100年位前に作られた作品で、それを現代のコンテンポラリーダンスでやるっていうのがすごい組み合わせだと思うんだよね。 ぜひそれを見てもらいたい。

荒木:うん。そして、おもしろ難しい楽しい!

例えば、ダンスだったらこうポーズをパッとキメるじゃないですか でもキメる前をやってっていう…

脇田:途中?

林:パッとキメちゃだめってこと?

荒木:キメちゃだめなんですよ。

脇田:それは「ダンス」て感じじゃなくて「状態」みたいな

荒木:そうそうそう! その状態ってどこなのかなって探る…それこそ演出の眞鍋くんのよく言う「探る」「疑う」っていうのと似てる。

脇田:途中が緩まない状態だよね。

林宏和

林 :芝居と一緒だね。答えが決まってるとそこに向かって行くけど
そこに行く行き方って何万通りもあるんだよね。そこを探っていくという。

脇田:だから共存するんだろうね。 ダンスの場面で、お芝居の場面でって分かれてないしね。

荒木:芽美さんも例えば、ワンエイトを振りつけるとしたら

脇田:ワンエイトってなに?え、全然わからない。一か八か?

荒木:それワンorエイトかな?(笑)ワンエイトはダンス用語なのかな。わかんないけど。 「1・2・3・4・5・6・7・8」これがワンエイト!

脇田:カウントね!

荒木:そうカウント!2エイトになると「2・2・3・4・5・6・7・8」になるんですけど
例えば芽美さんは「そのワンエイトの中で個々に物語を作って」と言うんですよ。
ポーズはみんな一緒なんだけど、気持ちを個々で考えてって。

脇田:カウントの流れの中で動きに理由をつけて。
気持ちもその状態に持っていくってことか。

荒木:そうです。手を目の前で合わせて胸の前に持っていくという振付でも個々に意味を付ける。
例えば虫を見つけて捕まえるとか

脇田:同じ振付でも、人によって虫を捕まえる人もいれば、大事なものを捕まえる人もいる。

林:動きに対しての動機を作るってことだね。

荒木:なので芽美さんの振付は個々が生き生きできる踊りだと思う。
馬群のダンス、かなり見ものです! 見ものと言えば林さん!素敵なシーンがね。

林:そうですねぇ。今回初めて舞台でソロで歌うんです。

荒木:え?あれあるじゃないですか! 私の旦那役で

林:あぁ!

荒木 林:「さぁ行こう裏部屋へー♪飲んでー食べてーにゃーにゃーらららー♪」

3人:(笑)

林:でもあれはソロじゃないよ。二人。

脇田:その歌は研究生の時の公演だけど 今回は大きいホールで、ソロだし。 かなりの見せ場ですね。テーマは愛で。

荒木:愛は林さんの得意分野ですよね?

林:俺の人生、愛みたいなもんだから(キリッ)

脇田:愛みたいって愛じゃないのか(笑) でも楽しみだね。

林:決して得意ではないですが、ソロで歌います。
いやぁ緊張するね。ひとりは心細いしね。

荒木:長いしね。

林:でもさ、長渕剛さんてギター1本で何万人もいる中でカッコよくやるじゃん……
その心境。

脇田:え!かなり大きく出た!

林:いやいや、それくらいの覚悟でね。だって歌って気持ちじゃん!

脇田:うわ、長渕さんにしか見えない(笑)

林宏和

林:音を外すとか気にするよりも、楽しく気持ちを入れて愛を歌えば きっと演出の眞鍋さんも喜んでくれるんじゃないかなと (通りかかった眞鍋さんに聞こえるように)

脇田:通りましたねー。(笑) 愛を歌うっていうのも いろんな愛がありますけどね。

林:今回の愛はドロドロじゃない。ピュアな愛を歌います。

脇田:ドロドロじゃない。じゃあよかった(笑)

荒木:見せ場です!

林:そういう脇田さんの今回はの役は?

脇田:とても能力の高い馭者(ぎょしゃ) 馬を誰よりよりも上手く操り、馬車を走らせる人です。

荒木:馬をウマく(笑)

脇田:キタ(笑)

林:ダジャレ(笑)

脇田康弘

脇田:馬をウマく操る以外書いてないのでどんな風にでも出来る役。

林:無限に可能性があるよね!どういう形になるのかすごい楽しみ。

脇田:今回は主役の馬ホルストメールを射止める公爵のお抱えの馭者(ぎょしゃ)。

林:公爵の親密なパートナーのね。

荒木:ツーと言えばカー

林:「ウー」といえば「マー」

3人:あはは

脇田:どのようにもなれる役なので。

荒木:脇田色がね!

脇田:脇田色をね、楽しんでもらえればなと。

林:あとね、ムチさばきがね。

荒木:かなりいい音してます。使い慣れてる感じが(笑)

林:見事なムチさばき。乞うご期待です。

脇田:それぞれ見せ場があるからね。頑張らないとね。

荒木:私はもう、ある「馬群」の物語にしたいですね。By荒木真有美

林:すごい(笑)

脇田:じゃあ僕らの見どころは「歌」と「踊り」と「ムチ」ね。

3人:あははは(笑)皆様よろしくお願いします!!